「一生、自分の足で歩きたい。」
そんな願いを持つ人々が全国から押し寄せる場所が、宇部市西岐波(にしきわ)の山あいにあります。
その名は**「北向地蔵尊(きたむきじぞうそん)」。
通常、お地蔵様は南や東を向いて祀られることが多い中、あえて北を向いて立つこのお地蔵様は、明治時代から続く「下半身の病気平癒」**の霊験あらたかなスポットとして信仰を集めています。
特に1月の縁日は「寒詣り」と呼ばれ、一年で最も賑わう特別な日です。
明治から続く「奇跡」の伝説
なぜ、こんな山の中に多くの人が?その理由は、明治時代のある出来事に遡ります。
当時、ある難病に苦しむ人がこの地蔵に願をかけたところ、見事に成就して病が治ったといいます。その噂は瞬く間に広がり、以来、参拝者が絶えることはありません。
特化型ご利益:「シモの病」に効く!
北向地蔵尊の最大の特徴は、ご利益が非常に具体的であることです。
- 下半身の病気: 腰痛、ひざ痛、神経痛など。
- 下の世話にならない: 「ピンピンコロリ」を願う高齢者の方々の信仰が厚いことで知られます。
お堂の周りには、松葉杖なしで歩けるようになった人が奉納した杖や、完治のお礼参りの品々が並んでおり、そのご利益の強さを物語っています。
1月24日は「寒供養」!露店と熱気
毎月24日が縁日ですが、中でも1月24日の大祭は「寒詣り(寒供養)」と呼ばれ、別格の賑わいを見せます。
- 露店の列: 参道にはたこ焼きや焼きそばなどの露店がずらりと並び、お祭りムード満点。
- 臨時バス運行: 普段は静かな場所ですが、この日だけはJR宇部新川駅などから多数の臨時バスが運行され、数万人の参拝客でごった返します。
この寒い時期にお参りすることこそが、修行のような意味を持ち、より強い功徳が得られると信じられています。
Editor’s Note: 渋滞必至!バス利用が吉
1月24日の周辺道路は大変混雑します。駐車場待ちで時間を浪費するよりも、宇部新川駅からの臨時バスを利用するのがスムーズでおすすめです。防寒対策をしっかりしてお出かけください。
基本情報 (Access & Info)
| 項目 | 詳細 |
| 行事名 | 北向地蔵大祭(寒詣り) |
| 開催日 | 毎年1月24日(縁日は毎月24日) |
| 場所 | 山口県宇部市西岐波区上片倉5643(北向地蔵尊) |
| ご利益 | 下半身の病気平癒、腰痛、神経痛など |
| アクセス | (通常時) JR宇部線「床波駅」から車で約10分 (1/24大祭時) JR宇部新川駅等より臨時バス運行あり |
| 駐車場 | あり(大祭時は混雑・臨時駐車場要確認) |
| お問い合わせ | 0836-54-2391(北向地蔵宗務所) |
よくある質問 (FAQ)
Q. お守りはありますか?
はい、下半身の健康を守るお守りや、患部を撫でるための「撫で布」などが授与されています。家族へのお土産にする方も多いです。
Q. 1月24日以外に行ってもいいですか?
はい、参拝はいつでも可能です。静かに祈願したい場合は、あえて大祭の日を外して訪れるのも良いでしょう。ただし、露店や臨時バスがあるのは1月24日のみです。
Q. なぜ「北向」なのですか?
諸説ありますが、「北を向いて座る=上座から下座(衆生)を見守る」や、「北側の暗い場所にいる苦しむ人々にも光を当てる」といった意味が込められていると言われています。
【まとめ】
腰や膝の痛みに悩む方、いつまでも自分の足で歩きたい方にとって、ここはまさに心の拠り所。
1月の寒空の下、熱気あふれる「寒詣り」で、今年一年の健脚を祈願してみてはいかが・でしょうか。
ご両親やおじいちゃん、おばあちゃんを誘ってのお参りにも最適です!