
瀬戸内海に突き出した柳井市南部の阿月(あつき)地区。
ここで毎年2月11日(建国記念の日)に行われるのが、国の重要無形民俗文化財にも指定されている壮大な火祭り「阿月神明祭(あつきしんめいさい)」です。
人力で引き起こされる巨大な御神体と、夜空を焦がす大迫力の炎。
500年以上の歴史を持つといわれる、この奇祭の見どころと2026年の開催情報をご紹介します。
1. 圧巻!高さ20mの御神体を人力で「起し立て」
祭りの主役となるのは、杉や竹、松などで作られた高さ約20メートルにも及ぶ巨大な御神体(シンメイ)です。
- 白装束の若者たち:早朝、身を清めた白装束の若者たちが、酒樽に棒をかけた独特の神輿を担ぎ、威勢よく練り歩きます。
- 起し立て(おこしたて):法螺貝の合図とともに、横たわっていた巨大な御神体を、若者たちが綱を引き、鳶口(とびぐち)を使って一気に垂直に引き起こします。20mもの巨塔がズシンと立ち上がる様は、見る者を圧倒する迫力です。
2. 伝統芸能「神明踊り」とクライマックスの「火入れ」
御神体が立ち上がった後も、見どころは続きます。
- 神明踊り(しんめいおどり):御神体の周りでは、昼と夜の2回、独特の衣装をまとった踊り手による「神明踊り」が奉納されます。刀や槍を巧みに操る武者踊りで、その勇壮な舞は必見です。
- 炎のフィナーレ:祭りの最後、夜の帳が下りる頃にクライマックスを迎えます。屹立する御神体に火が放たれると、炎は瞬く間に20mの天辺まで駆け上がり、夜空に向けて巨大な火柱となります。舞い上がる火の粉と崩れ落ちる御神体の姿は、言葉を失うほど神々しく、荘厳な光景です。
3. 2026年の開催情報とアクセス
- 開催日: 2026年2月11日(水・祝)
- 場所: 山口県柳井市阿月地区(東神明宮・西神明宮 前広場)
この祭りは、東西の神明宮でそれぞれ行われ、競い合うように盛り上がります。
寒さが厳しい時期の屋外イベントですので、十分な防寒対策をしてお出かけください。
基本情報 (Event Info)
| 項目 | 詳細 |
| イベント名 | 阿月神明祭(あつきしんめいさい) |
| 開催日 | 2026年2月11日(水・祝) |
| 場所 | 山口県柳井市阿月(東神明宮、西神明宮前広場) |
| アクセス | JR山陽本線「柳井駅」から防長バス(阿月・宇積・大屋東行き)乗車、「柳井医療センター前」下車、徒歩約14分 |
| お問い合わせ | 0820-27-0001(阿月公民館) 0820-23-3655(柳井市観光協会) |
| 公式サイト | 柳井市観光協会 |
よくある質問 (FAQ)
Q. 駐車場はありますか?
A. 臨時駐車場が設けられることが一般的ですが、台数に限りがあり混雑が予想されます。現地の誘導員の指示に従ってください。
Q. 雨天の場合はどうなりますか?
A. 火祭りという性質上、強風や荒天の場合はスケジュールの変更や延期の可能性があります。当日の天候が不安な場合は、阿月公民館や観光協会へお問い合わせください。
Q. 食事をする場所はありますか?
A. 会場周辺には露店が出ることもありますが、阿月地区は静かな町ですので、飲食店は限られます。柳井駅周辺で済ませるか、軽食を持参することをおすすめします。
【まとめ】
天を突く火柱と、男たちの熱気。
国の重要無形民俗文化財「阿月神明祭」は、冬の寒さを吹き飛ばすほどのエネルギーに満ちています。日本の伝統と地域の魂を感じる一日を、ぜひ現地で体感してください。