山口県下松市で毎年11月3日に行われる「狐の嫁入り」。
白狐に扮した新郎新婦が練り歩く、幻想的なお祭りです。
花岡福徳稲荷神社の稲穂祭のメインイベントとして、多くの人々を魅了しています。
狐の嫁入りとは?
花岡福徳稲荷神社に伝わる白狐の夫婦の物語に由来する、五穀豊穣を祈る神事です。
白狐の面をつけた新郎新婦が、提灯行列と共に法静寺からJR周防花岡駅まで練り歩く様子は、幻想的で華やか。
その神秘的な雰囲気は、まさに「奇祭」と呼ぶにふさわしいものです。
見どころ
- 謎の新郎新婦: 新郎新婦役は当日まで秘密にされ、その正体は住職と髪結いさんしか知らないというミステリアスな演出も魅力です。
- 華やかな行列: 白狐の面をつけた新郎新婦を先頭に、紋付袴姿の親族や腰元、鯛や嫁入り道具などを持った人々が続く、総勢600人、1キロにも及ぶ大行列は圧巻です。
- 稲荷音頭: 周防花岡駅に到着後、参加者全員で踊る「稲荷音頭」は、祭りのクライマックスを盛り上げます。
- 良縁祈願: 新婦役に選ばれた女性は良縁に恵まれるという言い伝えもあり、若い女性に人気です。
基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
開催日 | 毎年11月3日 |
場所 | 花岡福徳稲荷神社、法静寺周辺、JR周防花岡駅周辺 |
アクセス | JR岩徳線周防花岡駅から徒歩約5分 山陽自動車道徳山東ICから車で約10分 |
駐車場 | 臨時駐車場(無料)あり。臨時駐車場から会場まではシャトルバスが運行 |
問合せ | 下松市観光協会(TEL:0833-45-6911) |
歴史
「狐の嫁入り」は、昭和25年(1950年)秋に第1回の稲穂祭の催しの一つとして誕生しました。
以来、毎年開催され、地域の伝統行事として大切に受け継がれています。
まとめ
下松市の「狐の嫁入り」は、地域の伝統と神秘的な雰囲気を楽しめる貴重な機会です。
ぜひ一度、足を運んで、その幻想的な世界を体験してみてください。