山口県光市にある旧伊藤博文邸は、初代内閣総理大臣・伊藤博文が、先祖の法要を行うために自ら設計した邸宅です。ルネサンス様式の美しい洋館で、彼の審美眼と、故郷への想いが込められた建物となっています。

建物の特徴

2階建ての白い洋館は、左右対称の美しい造り。屋根には、瓦ではなくスレート葺きが採用されており、当時としては珍しいものでした。

内部には、洋風の応接室や和室、書斎などがあり、伊藤博文の多彩な活動を感じることができます。

2階には、バルコニーが設けられており、そこから光市の街並みを一望することができます。

伊藤博文の光市への想い

伊藤博文は、1841年に光市で生まれました。幼少期を光市で過ごし、その後、長州藩士として活躍し、明治維新の立役者の一人となりました。初代内閣総理大臣に就任するなど、日本の近代化に大きく貢献しましたが、多忙な日々の中でも、故郷である光市への想いは常に持ち続けていたと言われています。

この邸宅は、伊藤博文が、先祖の法要のために光市に建設したものです。自ら設計に携わり、完成を心待ちにしていましたが、1909年、ハルピンで暗殺されたため、その願いは叶いませんでした。

邸宅の見学情報

項目内容
所在地〒743-0105 山口県光市束荷2250-1
アクセスJR山陽本線岩田駅から車で約5分
開館時間9:00~17:00
休館日月曜日、年末年始
観覧料無料

周辺情報

  • 伊藤公資料館: 伊藤博文の生涯や業績に関する資料を展示しています。
  • 伊藤博文生家: 伊藤博文が生まれた家です。
  • 冠山総合公園: 四季折々の花が楽しめる公園です。

まとめ

旧伊藤博文邸は、初代総理大臣・伊藤博文の想いが息づく、歴史的にも貴重な建造物です。

光市を訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。