filmic pro log撮影後のカラーグレーディングについて
filmic proは最も簡単にLOG撮影できるアプリです。iPhoneだけでなくAndroidでもLOG撮影を可能にする数少ないアプリでもあります。
驚くことに下記のリンクで確認できる通り、ハリウッドの映画や流行のドラマにまで使用されています。CMなどにも使われているので、このFlimic Proを完全に使いこなせる人は映像制作者として生きていけることを意味します。
ハリウッド – FiLMiC Pro モバイル ビデオ – モバイル映画制作
撮影方法については、私が述べるまでもなく様々な人々が述べています。
気になる方はGoogleで「filmic pro log撮影」と検索してみて気に入ったページを参考にすると良いでしょう。
問題は、その後のカラーグレーディングについて述べているサイトがほぼ無いことです。
私が知る限り、アプリ内でも特段述べられていません。そのため、貴方はこのページを訪れているのだと私は推測します。
そういった人のために、私が知る限りの知識をこのページに記載します。ぜひ参考にしていただければと思います。
1.カラーグレーディングとは?
「カラーグレーディング」とは、カラー補正の一つです。
あなたの好きな映画の色合いやフィルムグレインは主にカラーグレーディングによって生まれます。
卓越したカラリストの手にかかればあなたのスマホ映像をバグダッド・カフェにすることも可能な作業と思っていただければと思います。
では、どういった作業や物が必要なのでしょうか?
2.カラーグレーディングに必要なもの
まずはLOGで撮影された映像が必要です。
ここで述べるLOGとは、Flimic Proで撮影されたLOGのことです。他のアプリやカメラで撮影されたLOGやRAWは全く異なる処理が必要になりますので、注意してください。
次にLOGで撮影されて一見使い物にならない映像をまともにするために必要なログ正規化LUTを入手します。
下記のリンクからDLできるので入手してください。
LUT – FiLMiC Pro モバイル ビデオ – CineKit LUT パック
私が確認した時点では下記4つのLUTが入っていました。
- FiLMiC_deFlat_V2
- FiLMiC_deHLG_V3
- FiLMiC_deLog_V2
- FiLMiC_deLog_V3
多くの人に必要なのは、FiLMiC_deLog_V2というファイルです。
FiLMiC_deLog_V3は新しいiPhoneを持っている人のためのオプションですので今は忘れてください。他のファイルもこの記事を読んでいるときは忘れてください。
何か新しいことにチャレンジする時はシンプルに物事を進めることが成功の秘訣だと私は貴方にアドバイスします。
次にこのFiLMiC_deLog_V2をLOGに使用するために必要なソフトウェアを入手します。
貴方がスマホユーザーの場合は
- LumaFusion
- Video LUT
のどちらかの有料アプリを入手します。
これはFilmic Pro が自ら正規化LUTを配布するページで使えると宣言していたアプリです。
無料でカラーグレーディングを行いたい場合は、LOGではなく通常のビデオ撮影を行う方が賢明です。
無料アプリでは複数のLUTを使うことができないからです。
ただし貴方にPCがある場合は話が異なります。その場合は
というソフトを無料で入手することができます。
このソフトはハリウッドでも使用されるプロ愛用の魔法の杖です。
DaVinci Resolveを開発している会社のCEOの男気によって、無料で提供されています。
他のソフトを使用している場合でもこのソフトは使うことを検討する価値があります。
3.実際のカラーグレーディング
- 上記のアプリのいずれかを使ってまずはLOG映像をインポートします。
- 次にFiLMiC_deLog_V2をLOG映像に適応します。
- まともになった映像に対して好みのLUTを適応します。
- 状況に応じてホワイトバランスと露出を調整します。
- 色の調整をします。
簡単に記述すると以上の通りです。
この通りしても思った色合いにならない場合、ホワイトバランスの調整をしてください。
映像が濁ったり白飛びしている場合は露出の調整が必要です。
好みのLUTが無い、もしくは見つからない場合は下記に信用できる無料LUTを2つほど紹介します。それをDLして試してみると良いと思います。
Lutify.me | Free cinematic color grading LUTs
Download Free LUTs, Film Grain and Color Grading Tools | VisionColor
上記の2つのLUTはハリウッドでも使用された実績のある優秀なLUTです。気に入った場合は有料で購入すると良いでしょう。
アドバイスとして言えるのは、無料LUTを無闇に集めても本当のカラリストが制作したもの以外はほぼ役に立たないということです。
プロ愛用のLUTは貴方がうっかりホワイトバランスや露出をミスしても調整できるように制作されていますが、ほとんどの無料LUTは適切な照明で撮影された映像のみを前提としているためです。
カラーグレーディングは貴方をハリウッドに導くかもしれない手法です。ぜひこの記事を参考にチャレンジしてみてください。