山口県萩市。萩藩 毛利36万石の城下町として栄え、維新の情熱で燃えたこの地は、静かな佇まいを残し、今もなお美しい景観を誇っています。

この歴史深い萩の町で、毎年2月3日から4月3日まで開催されるのが、「萩城下の古き雛たち」です。江戸時代から現代にわたり大切に受け継がれてきたお雛様や、萩ならではの小萩人形など約1,200体が、市内の文化財施設などで展示され、城下町全体が華やかな雛祭りの雰囲気に包まれます。

萩城下の古き雛たちの歴史:受け継がれる伝統と新たな息吹

萩における雛祭りの歴史は、江戸時代に遡ります。当時から、各家庭で雛人形を飾り、女の子の成長と幸せを願う風習がありました。

明治維新後、萩は政治の中心地としての役割を終えましたが、雛祭りの風習は市民の間で大切に受け継がれてきました。近年では、萩の歴史や文化を活かした観光イベントとして、「萩城下の古き雛たち」が開催され、目を集めています。

この祭りでは、伝統的なお雛様だけでなく、萩ならではの小萩人形も展示されます。小萩人形は、萩に自生するハギの木を材料にした木彫りの人形で、素朴な味わいが特徴です。

また、萩では暦が新暦となってからも雛祭りを4月3日に祝うのが習慣となっていますが、8月1日の八朔(はっさく)の日を祝う行事も盛んで、八朔雛である土人形も展示します。

このように、萩の雛祭りは、伝統的な風習を守りながらも、時代に合わせて変化し、多様な魅力を持つ祭りとして発展してきました。

萩城下の古き雛たちの見どころ:時代を超えて受け継がれる美

「萩城下の古き雛たち」の見どころは、何と言ってもその展示数の多さと種類の豊富さです。

格式高い源氏枠飾りや御殿雛、愛らしい小萩人形、珍しい八朔雛など、様々な種類のお雛様を見ることができます。

また、現代のお雛様と江戸時代のお雛様を比較することで、時代によるお雛様の変化を感じることができます。

会場となる旧久保田家住宅などの文化財施設は、江戸時代の面影を残す建物であり、お雛様との調和が美しく、写真撮影にもおすすめです。

開催情報

プロジェクトコンテンツ
開催期間2025年2月3日(月)~4月3日(木)
開催時間会場により異なる
開催場所旧久保田家住宅ほか市内文化財施設等15会場
住所〒758-0072 山口県萩市呉服町1丁目31-5
お問い合わせ萩城下の古き雛たち実行委員会(萩市観光課内)
電話番号0838-25-3139
FAX番号0838-26-0716
アクセス(旧久保田家住宅)・「萩博物館前」バス停から徒歩3分(萩循環まぁーるバス東回り)<br>・小郡萩道路 絵堂ICから車20分(中国自動車道美祢東JCT経由)

会場

市内文化財施設等15会場/

旧久保田家住宅、菊屋家住宅、青木周弼旧宅、口羽家住宅、旧田中別邸、旧湯川家屋敷、
桂太郎旧宅、旧山中家住宅、旧山村家住宅、旧小池家土蔵、萩・明倫学舎、渡辺蒿蔵旧宅、
萩のお宿 花南理(はななり)の庭、田町商店街、旧小林家住宅(萩往還おもてなし茶屋)

マップ

萩城下の古き雛たち:よくある質問

Q:開催期間はいつですか?

A:例年2月3日から4月3日まで開催されます。

Q:開催場所はどこですか?

A:旧久保田家住宅ほか市内文化財施設等15会場です。

Q:入場料はかかりますか?

A:会場によっては文化財施設一日券が利用できます。

Q:駐車場はありますか?

A:会場に専用の駐車場はありません。公共交通機関をご利用いただくか、近隣のコインパーキングをご利用ください。

Q:問い合わせ先はどこですか?

A:萩城下の古き雛たち実行委員会(萩市観光課内)です。電話番号は0838-25-3139です。

萩城下の古き雛たち:まとめ

「萩城下の古き雛たち」は、萩の歴史と文化が織りなす、美しい雛祭りです。

江戸時代から受け継がれてきたお雛様や小萩人形、そして萩の美しい街並みを、ぜひお楽しみください。