山口県岩国市のシンボル、錦帯橋。その背後にそびえる城山に建つのが、岩国城です。関ヶ原の戦いで活躍した吉川広家によって築かれたこの山城は、現在は再建された天守が、岩国市街と瀬戸内海を見渡す絶景スポットとして人気を集めています。
築城から再建まで
- 関ヶ原の戦い後: 関ヶ原の戦いで武功を挙げた吉川広家。毛利氏の防長移封に伴い、周防国玖珂郡岩国領6万石を与えられ、岩国藩主となります。
- 築城: 慶長8年(1603年)から築城を開始。難攻不落の山城として知られ、天然の要害である城山に、石垣を巧みに組み合わせた堅固な城を築き上げました。山頂に天守、山腹に複数の櫓や門を配置し、曲輪を巧みに配置することで、敵の侵入を阻む構造となっていました。
- わずか7年で破却: しかし、江戸幕府の一国一城令により、わずか7年後の元和元年(1615年)に破却。
- 昭和に再建: 現在の天守は、昭和37年(1962年)に、鉄筋コンクリート造で再建。当時の絵図や古文書を参考に、往時の姿を忠実に再現しています。
見どころ
- 天守閣: 4重6階の複合式望楼型で、内部は資料館になっています。最上階からは、錦帯橋や岩国市街、瀬戸内海の絶景を一望できます。
- 天守台: 破却された当時の天守台の石垣が残っており、歴史を感じることができます。
- 空堀: 山頂には、敵の侵入を防ぐために設けられた空堀が残っています。
岩国城と楽しむ周辺スポット
- 吉香公園: 城山の麓にある公園で、かつての藩主の居館跡です。美しい庭園や博物館などがあります。
- 錦帯橋: 岩国城と合わせて訪れたい、日本三名橋の一つ。ロープウェーで行くことも、歩いて渡ることもできます。
よくある質問
Q. 天守閣の中はどうなっていますか?
A. 岩国城の歴史や文化を紹介する資料館になっています。錦帯橋の模型や、吉川家ゆかりの品々などが展示されています。
Q. 岩国城まではどうやって行きますか?
A. 錦帯橋からロープウェーで行くのが便利です。歩くこともできますが、急な坂道なので、時間に余裕を持ってください。
基本情報
項目 | 内容 |
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名称 | 岩国城 |
所在地 | 山口県岩国市横山 |
アクセス | 錦帯橋からロープウェーで約3分、山頂駅から徒歩約5分 JR岩国駅からバスで「錦帯橋」バス停下車、ロープウェー乗り場まで徒歩すぐ 山陽自動車道岩国ICから車で約10分 |
料金 | 岩国城入場料:大人270円、小・中学生120円 ロープウェー往復:大人560円、小学生260円 セット券(錦帯橋・ロープウェー往復・岩国城):大人970円、小学生440円 |
まとめ
岩国城は、歴史と自然、そして美しい景観を楽しめる、岩国観光のハイライトです。錦帯橋と合わせて、ぜひ訪れてみてください。