錦帯橋を渡ったその先、山頂にそびえる白亜の天守。

山口県岩国市のシンボルといえば、美しいアーチを描く「錦帯橋(きんたいきょう)」。

その橋の背景として、標高約200メートルの城山山頂に堂々と鎮座しているのが**「岩国城(いわくにじょう)」**です。

関ヶ原の戦いの後に築かれながら、わずか7年で姿を消した悲劇の城。

現在は再建され、瀬戸内海までをも見渡せる絶景スポットとして蘇った「天空の山城」の魅力をご紹介します。


1. わずか7年で消えた「幻の名城」

岩国城の歴史は、激動の戦国時代末期に始まります。

  • 築城の主:関ヶ原の戦いで活躍した武将・吉川広家(きっかわひろいえ)。毛利氏の家臣として岩国領を与えられた彼は、慶長8年(1603年)に、天然の要害である横山の山頂に城を築き始めました。
  • 難攻不落の要塞:麓を流れる錦川を天然の外堀とし、山頂に天守、山腹に櫓(やぐら)を配置した構造は、まさに難攻不落。
  • 一国一城令の悲劇:しかし、完成からわずか7年後の元和元年(1615年)、江戸幕府が出した「一国一城令(一つの領国に城は一つだけ)」により、惜しくも破却されてしまいます。

現在の天守は、昭和37年(1962年)に市民の熱意によって再建されたものです。当時の絵図を元に、外観は忠実に再現されています。

2. 天守から望む「絶景パノラマ」

ロープウェーで山頂へ上がり、さらに少し歩くと天守に到着します。

  • 4重6階の展望台:再建された天守は内部が資料館になっており、刀剣や甲冑、錦帯橋の模型などが展示されています。
  • 殿様気分の眺望:最上階からの景色は圧巻です!眼下には蛇行する錦川と錦帯橋がミニチュアのように見え、その先には岩国の市街地、さらに遠く瀬戸内海の島々までを一望できます。天気が良ければ四国まで見えることもあります。

歴史ファン必見の「石垣」

再建された天守だけでなく、城跡には破却された当時の**「石垣(天守台)」や、敵の侵入を阻むために掘られた「空堀(からぼり)」**の遺構が残っています。

「扇の勾配」と呼ばれる美しいカーブを描く石垣からは、400年前の石工たちの技術力を感じることができます。

Editor’s Note: お得なセット券

岩国城へ行くには、錦帯橋を渡り、ロープウェーを利用するのが一般的です。

**「錦帯橋」+「ロープウェー(往復)」+「岩国城」**がセットになった割引券(セット券)が販売されています。個別に買うより断然お得なので、チケット売り場で必ずチェックしてください!


基本情報 (Access & Info)

項目詳細
施設名岩国城(いわくにじょう)
所在地山口県岩国市横山
営業時間9:00~16:45(入館は16:30まで)※季節により変更あり
休館日ロープウェー点検日など(要確認)
料金大人:270円
小・中学生:120円
お得なセット券大人:970円(錦帯橋・ロープウェー往復・岩国城)
小学生:440円
アクセスJR山陽本線「岩国駅」からバス「錦帯橋」下車、徒歩でロープウェー乗り場へ
山陽道「岩国IC」から車で約10分
駐車場下河原駐車場などを利用(有料・季節により変動)
公式サイト岩国市観光協会

よくある質問 (FAQ)

Q. 歩いて登ることはできますか?

はい、登山道が整備されており、片道約30分〜40分程度で登ることができます。ただし、舗装されていない山道もあるため、歩きやすい靴が必要です。観光の場合はロープウェー(約3分)の利用が便利でおすすめです。

Q. 天守閣の中には何がありますか?

内部は歴史資料館になっています。吉川家ゆかりの刀剣や書画、精密な錦帯橋の模型などが展示されており、岩国の歴史を学ぶことができます。

Q. 周辺のおすすめスポットは?

城山の麓にある**「吉香公園(きっこうこうえん)」は、旧岩国藩主吉川家の居館跡で、美しい庭園や噴水があります。また、国の天然記念物である「シロヘビ」**が見られる「岩国シロヘビの館」もすぐ近くです。


【まとめ】

悲劇の歴史を乗り越え、今は岩国の街を見守り続ける岩国城。

錦帯橋を渡るだけでなく、ぜひロープウェーで空へ上がり、殿様気分で瀬戸内海の絶景を楽しんでみてください。

その眺めは、きっと旅のハイライトになりますよ。