JR厚狭駅前に堂々と立つ「寝太郎権現像」。これは、山陽小野田市に伝わる「寝太郎伝説」の主人公、寝太郎を神として祀った像です。今回は、寝太郎権現像と、その背後にある伝説をご紹介します。

寝太郎伝説ってどんなお話?

昔々、厚狭の里に、寝てばかりいる怠け者の若者「寝太郎」がいました。しかし、彼はただ怠けていたわけではありません。三年三月もの間、村のために何ができるかを考え続けていたのです。

そしてある日、寝太郎は佐渡金山へと旅立ちます。そこで、彼は金鉱で働く人々の履き古した草鞋を、新しい草鞋と交換して集めました。村に戻った寝太郎は、草鞋を洗うと、なんと中から砂金が出てきたのです!

寝太郎は、手に入れた砂金で厚狭川に堰を築き、水路を建設しました。それまで荒れ地だった土地は、豊かな田畑へと生まれ変わり、人々は寝太郎に感謝しました。

寝太郎権現像

寝太郎の死後、人々は彼の功績を称え、神として祀るようになりました。それが「寝太郎権現」です。厚狭駅前に立つ寝太郎権現像は、寝太郎が農業用水路を築いたことから、稲束と鍬を持った姿で表現されています。

寝太郎権現にまつわるスポット

  • 円応寺: 寝太郎の生き写しと言われる木像が安置されています。
  • 寝太郎神社: 寝太郎権現を祀る神社が、地域 곳곳 에点在しています。

寝太郎まつり

毎年4月5日には、「寝太郎まつり」が開催されます。寝太郎の功績を称え、地域の繁栄を祈願するお祭りです。

寝太郎伝説から学ぶこと

寝太郎伝説は、外見で人を判断せず、努力や知恵の大切さを教えてくれます。また、地域のために尽くすことの尊さも伝えています。

基本情報

項目内容
名称寝太郎権現像
所在地山口県山陽小野田市厚狭駅前
アクセスJR厚狭駅在来線口前

まとめ

寝太郎権現像は、山陽小野田市のシンボルであり、寝太郎伝説を今に伝える存在です。厚狭駅を訪れた際は、ぜひ寝太郎権現像に注目し、伝説に思いを馳せてみてください。