結論から言うと、現在の無料版Slackではアップロードしたファイルは「90日間」のみ閲覧・検索が可能です。以前の「5GBまで」という容量制限は撤廃され、90日以内であれば容量を気にせず共有できます。本記事では、重要なファイルが非表示になる前にすべきバックアップ対策と運用ルールを解説します。


無料版Slackのファイル保存期間と容量制限の現在

かつての無料プランでは「メッセージは1万件まで」「ファイル容量は5GBまで」という上限がありましたが、現在は仕様が大きく変更されています。マネージャー層のナレッジ管理や、大容量データを扱うクリエイターの視点から、現在の仕様を正しく理解しましょう。

1. 過去90日を過ぎたファイルは非表示になる

現在の無料プランにおける最大の制限が「90日ルール」です。画像、PDF、動画など、Slack上に直接アップロードされたすべてのファイルは、投稿から90日が経過するとチャンネル上から見えなくなり、検索にもヒットしなくなります。

2. 5GBのストレージ容量制限は撤廃(90日以内は無制限)

期間制限が設けられた代わりに、ワークスペース全体での「5GB」というファイル容量の制限は撤廃されました。そのため、90日以内であれば、動画などの重いデータも容量上限を気にすることなくチーム内で素早く共有できるようになり、若手クリエイターの作業スピード向上に貢献しています。


【インサイト】ファイル共有と保存の最適化マトリックス

共有・保存の目的Slackへの直接アップロードクラウドストレージ(Google Drive等)連携
主な用途一時的な確認、スクリーンショット、軽い雑談永続的な保存、公式ドキュメント、大容量データ
ファイルの見つけやすさ90日以内ならプレビュー表示で探しやすいフォルダ階層で整理され、90日後も検索可能
運用上のメリットワンクリックで手軽に送れる(クリエイター向け)権限管理とバージョン管理が可能(マネージャー向け)

専門家の視点

「無料版Slackを業務で利用する際、『Slackをファイル置き場にしない』というルールを徹底することが最も重要です。Slackはあくまで『コミュニケーションの場』と割り切り、ファイルの実体は社内のクラウドストレージに保存して、そのリンク(URL)だけをSlackに投稿する運用フローを構築すれば、90日ルールによるナレッジの消失を完全に防ぐことができます。」


重要なファイルが消える前に!無料版でできる3つの対策

90日経過によるファイルの非表示を防ぎ、業務に必要な情報を安全に管理・保存するための具体的な手順を解説します。

  1. クラウドストレージの連携とリンク共有: Google Drive、Dropbox、OneDriveなどの外部アプリをSlackと連携させます。ファイルを直接Slackにドロップするのではなく、外部ストレージに保存したファイルの「共有リンク」をSlackに貼り付ける運用を社内で徹底します。
  2. 重要なファイルの手動ダウンロード: 顧客からの受領データや、後から必ず見返す必要があるデザインデータなどがSlackに直接投稿された場合は、90日が経過する前に各自のPCや社内の共有サーバーへダウンロード(保存)する習慣をつけます。
  3. 有料プラン(プロプラン)への移行: 業務規模が拡大し、手動でのファイル管理が限界を迎えた場合は、プロプラン以上の有料契約へ移行します。アップグレードした瞬間に、過去に非表示になっていたすべてのファイルが復元され、無制限に検索・閲覧が可能になります。

よくある質問(FAQ)

Q. 90日経過して見えなくなったファイルは完全に削除されていますか?

いいえ、完全に削除されているわけではありません。Slackのサーバー上には安全に保管されていますが、無料プランのユーザーからは「隠されている」状態です。有料プランへアップグレードすれば、過去のファイルはすべて元通りに表示され、ダウンロード可能になります。

Q. 無料版でも過去のファイルを一括でエクスポート(出力)できますか?

無料プランのデータエクスポート機能で出力できるのは「過去90日間に投稿されたテキストメッセージやファイルへのリンク」のみです。90日より前のデータを抽出してローカル環境にバックアップすることはシステム上できません。

Q. リンクだけを共有した場合でも、90日経つと見れなくなりますか?

Slackの画面上では、90日経過したメッセージ自体(リンクが貼られた投稿)は検索できなくなり、見えなくなります。しかし、ファイルの実体はGoogle Driveなどの外部クラウドストレージにあるため、そちらにアクセスすればファイル自体は問題なく閲覧・編集が可能です。

By Slerk