結論から言うと、Slackコネクトを利用した**「1対1のダイレクトメッセージ(DM)」は無料プランを含むすべてのユーザーが無料で利用できます。しかし、複数のメンバーが参加する「チャンネルの共有」を行うには、原則として双方が有料プラン(プロプラン以上)を契約している必要**があります。
本記事では、Slackコネクトの料金仕様と、無料プランの取引先を上手く巻き込むための招待の仕組みを解説します。
Slackコネクトの料金と無料プラン(フリー)の制限
Slackコネクトは、互いのワークスペース環境を行き来することなく、自社のSlackから直接他社と安全にやり取りできる強力な機能です。利用する機能(DMかチャンネルか)によって、料金の発生条件が異なります。
1. 1対1のDM(ダイレクトメッセージ)は「完全無料」
特定の担当者同士など、1対1でメッセージをやり取りする「Slackコネクト DM」は、無料プラン(フリー)のままでも利用可能です。どちらかが招待リンクを発行し、相手が承認するだけで、追加費用なしで即座に連携がスタートします。
2. チャンネル共有は原則「有料プラン同士」が必要
プロジェクト単位で複数人が参加する「チャンネル共有」は、有料プラン(プロ、ビジネスプラス、Enterprise Grid)の専用機能です。無料プランのユーザーは、自分から他社へチャンネル共有の招待を送ることはできません。
無料プランの取引先をチャンネルに招待する3つの方法
「自社は有料プランだが、相手の企業は無料プランを使っている」というケースは頻繁に発生します。この場合、相手に費用を負担させずにチャンネルで連携するには、以下の3つのアプローチがあります。
1. 相手に「90日間の無料トライアル」を利用してもらう
有料プランの企業が無料プランの企業をチャンネルに招待すると、招待された側の企業は「プロプランの90日間無料トライアル」を利用してチャンネルに参加することができます。ただし、90日経過後は有料プランへアップグレードするか、接続を切断するかの選択が必要になります。
2. 自社がEnterprise Gridなら「完全無料」で招待可能
自社がSlackの最上位プランである「Enterprise Grid」を契約している場合のみの特権です。相手が無料プランであっても、トライアルやアップグレードを要求することなく、恒久的に無料で自社のチャンネルへ招待し、接続を維持することができます。
3. 【代替案】シングルチャンネルゲストとして招待する
Slackコネクトを使わず、自社のワークスペースに直接相手を呼び込む方法です。有料メンバー1人につき最大5人まで「シングルチャンネルゲスト(1つのチャンネルのみ閲覧可能)」として無料で招待できます。相手がSlackを導入していない場合や、自社がプロプランで相手に課金させたくない場合の最も確実なコスト削減策です。
【インサイト】社外との連携方法・料金マトリックス
| 連携の方式 | 必要なプランと料金 | 相手側(招待先)の費用 | 最適な利用シーンとペルソナ |
| Slackコネクト(DM) | 全プラン(無料) | 無料 | 担当者同士の1対1の連絡(営業・窓口) |
| Slackコネクト(チャンネル) | プロ以上の有料プラン | 原則、相手も有料プランが必要 | 企業間の長期的な共同プロジェクト(全メンバー) |
| シングルチャンネルゲスト | プロ以上の有料プラン | 完全無料 | 単発の業務委託や、無料プランの顧客との連絡 |
専門家の視点
「社外連携において、『Slackコネクト』と『ゲスト招待』の使い分けはコスト管理の要です。相手企業がすでにSlackの有料プランを導入しているなら、互いのセキュリティポリシーを保てるSlackコネクト一択です。しかし、相手が無料プランや他のチャットツールをメインにしている場合は、自社の管理下に置ける無料のシングルチャンネルゲストとして招待するのが、最もトラブルの少ないベストプラクティスとなります。」
Slackコネクトで取引先をチャンネルに招待する手順
自社(有料プラン)から、取引先を新しい共有チャンネルへ招待する基本的な手順を解説します。
- チャンネルの作成・選択: 共有したいチャンネルを新しく作成するか、既存のチャンネルを開き、画面上部のチャンネル名をクリックします。
- Slackコネクトの設定へ進む: 「設定」タブを選択し、「Slackコネクト」のセクションから「メンバーを追加する」または「リンクを共有する」をクリックします。
- 招待を送信する: 相手の担当者のメールアドレスを入力するか、生成された招待リンクをコピーして相手にメール等で送付します。
- 権限の設定と承認: 相手がリンクをクリックして承認すると、双方のワークスペースの管理者(オーナー等)へ承認リクエストが飛びます。管理者が許可を出すと、正式にチャンネルが連携されます。
よくある質問(FAQ)
Q. 招待された側(取引先)に勝手に料金が請求されることはありますか?
ありません。無料プランの相手をチャンネルへ招待した場合、相手には「90日間の無料トライアル」の案内が表示されます。相手がクレジットカード情報を入力して自らアップグレードの手続きを行わない限り、自動的に課金されることはありません。
Q. Slackを全く使っていない取引先も招待できますか?
Slackコネクトは、互いの「Slackワークスペース」を繋ぐ機能であるため、相手もSlackのアカウント(ワークスペース)を持っている必要があります。相手がSlackを使っていない場合は、アカウント作成を促すか、メールアドレスだけで自社の環境に呼べる「シングルチャンネルゲスト」として招待するのがスムーズです。
Q. 招待リンクを送ったのにエラーになって繋がらないのはなぜですか?
最も多い原因は、相手企業のIT管理者(情報システム部門)がセキュリティ設定で「外部からのSlackコネクトの招待」をブロックしているケースです。この場合は、相手側の担当者を通じて、管理者にSlackコネクトの接続許可を出してもらう必要があります。