結論から言うと、Slackのゲストアカウントには2種類あり、1つのチャンネルにしか参加できない「シングルチャンネルゲスト」は条件付きで無料、複数のチャンネルに参加できる「マルチチャンネルゲスト」は通常メンバーと同じく1人分の月額料金が発生します。外部の業務委託メンバーや顧客を安全かつコストを抑えて招待するために、この2つの違いを正確に理解しましょう。
ゲストアカウントとは?社外メンバー招待に必須の機能
ゲストアカウントは、Slackの有料プラン(プロプラン以上)でのみ利用できる特別な権限です。自社のワークスペースに社外の人間(フリーランス、取引先、アルバイトなど)を招待する際、すべての情報が見えてしまう「通常メンバー」として招待するのはセキュリティ上の大きなリスクを伴います。
ゲスト機能を利用することで、「指定した特定のチャンネル」以外は一切見えない・検索できない状態を作り出し、機密情報の漏洩を防ぎながらシームレスなコミュニケーションを実現できます。
シングルとマルチの違い:料金と参加できるチャンネル数
ゲストアカウントを運用する上で、マネージャー層が最も注意すべきなのが「料金」の違いです。招待の仕方によってコストが大きく変わります。
1. シングルチャンネルゲスト:コスト削減の最適解
- 参加範囲: 招待された「たった1つのチャンネル」のみ閲覧・投稿が可能です。他のチャンネルの存在すら知ることはできません。
- 料金(無料枠): ワークスペースにいる「有料(通常)メンバー1人につき、最大5人まで無料」で招待できます。例えば、社内の正社員が10名いる場合、最大50名までの外部パートナーを無料でシングルチャンネルゲストとして招待できます。単発の業務委託や、特定の顧客との連絡窓口に最適です。
2. マルチチャンネルゲスト:複数プロジェクトの横断
- 参加範囲: 招待された「複数のチャンネル(2つ以上)」にまたがって参加できます。
- 料金(有料): 社内の通常メンバーと全く同じように、1人分の月額料金(ライセンス費用)が発生します。無料枠はありません。複数のプロジェクトに同時並行で関わる長期契約のフリーランスや、常駐の外部パートナーなどを招待する際に利用します。
【インサイト】ユーザー権限・ゲスト機能の比較マトリックス
| 権限の種類 | 参加できるチャンネル | 料金の発生 | 最適な対象ペルソナ |
| 通常メンバー | 全ての公開チャンネル | 1人分の有料料金 | 自社の正社員・役員 |
| マルチチャンネルゲスト | 指定された複数チャンネル | 1人分の有料料金 | 複数案件に関わる外部パートナー |
| シングルチャンネルゲスト | 指定された1つのチャンネル | 無料(※有料メンバー1名につき5名まで) | 単発の業務委託、特定の顧客担当者 |
専門家の視点
「外部パートナーを招待する際、安易にマルチチャンネルゲストとして追加してしまうと、あっという間にライセンス費用が膨れ上がります。まずは『全員をシングルチャンネルゲスト(無料)として招待できないか』を検討し、チャンネルの設計自体を見直すことが、Slackの運用コストを最適化する最重要アプローチです。」
ゲストアカウントをワークスペースへ招待する手順
ゲストアカウントの招待は、ワークスペースの管理者(オーナー、管理者)または招待権限を与えられたメンバーが、PC(ブラウザまたはデスクトップアプリ)から行います。
- 招待メニューを開く: 画面左上のワークスペース名をクリックし、メニューから「他のユーザーを招待する」を選択します。
- メールアドレスを入力: 招待したい相手のメールアドレスを入力します。
- ゲスト権限を選択する: 招待画面の下部にある「ゲストとして招待する」を選択します(※有料プランでのみ表示されます)。
- チャンネルを指定して送信: 相手を参加させたいチャンネルを指定します。1つだけ指定すれば「シングルチャンネルゲスト」、2つ以上指定すれば「マルチチャンネルゲスト」として扱われます。最後に「招待を送信する」をクリックして完了です。
よくある質問(FAQ)
Q. 無料プラン(フリー)でもゲストアカウントは使えますか?
使えません。ゲストアカウント機能(シングル・マルチ共に)は、プロプラン以上の「有料プラン専用機能」です。無料プランのワークスペースに外部の人を招待する場合は、すべての情報にアクセスできる「通常メンバー」として追加するしか方法がありません。
Q. シングルチャンネルゲストを後からマルチチャンネルゲストに変更できますか?
はい、管理者がいつでも権限を変更できます。ワークスペースの設定画面から「メンバー管理」を開き、該当するゲストの権限を編集して追加のチャンネルを指定するだけです。ただし、2つ目のチャンネルを追加した瞬間から「マルチチャンネルゲスト」となり、1人分の有料料金が発生し始める点に注意してください。
Q. Slackコネクトとゲスト招待はどちらを使うべきですか?
相手企業もSlackの有料プランを導入しており、組織間で長期的なやり取りをする場合は「Slackコネクト」が推奨されます。一方、相手が個人のフリーランスである場合や、無料プランしか使っていない顧客の場合は、自社で権限をコントロールでき、費用も抑えやすい「ゲスト招待」を利用するのがベストプラクティスです。