Slackは、米国に本社を置く「Slack Technologies(現在はSalesforce傘下)」が運営するビジネスチャットアプリです。金融機関や政府機関も採用する世界基準の強固なセキュリティを備えており、企業規模を問わず安全に利用できます。

Slackはどこの国の会社?運営企業の変遷とは?

Slackがこれほどまでに世界中で利用されている背景には、運営企業の高い技術力と信頼性があります。アプリの出自から現在の運営体制について解説します。

  • 開発元と本社所在地: 米国カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置く「Slack Technologies」によって開発されました。
  • Salesforce(セールスフォース)による買収: 2021年、世界最大のCRM(顧客関係管理)ソフトウェア企業である米国Salesforce社が、約277億ドルでSlackを買収しました。
  • 現在の運営体制: 現在はSalesforceグループの一員として運営されており、同社の厳格なデータ管理基準やエンタープライズ向け機能の恩恵を強く受けています。

Slackの安全性は?企業が安心して使える3つのセキュリティ機能

機密情報を扱うマネージャー層(Persona A)にとって、ツールの安全性は最も重要な選定基準です。Slackは単なるチャットアプリの枠を超え、以下の強固なセキュリティ対策を講じています。

1. データの暗号化と国際的なコンプライアンス準拠

送受信されるメッセージやファイルは、通信時および保存時の両方で強力に暗号化されます。また、ISO 27001やSOC 2、HIPAA(医療情報の保護)など、国際的に認められた最高水準のセキュリティ認証を多数取得しています。

2. 強力なアクセス管理(SSOと二段階認証)

第三者の不正ログインを防ぐため、全ユーザーに対して二段階認証(2FA)を必須化できます。さらに、Google WorkspaceやMicrosoft Entra ID(旧Azure AD)を用いた「シングルサインオン(SSO)」連携に対応しており、若手社員(Persona B)のログインの手間を省きつつ、パスワード漏洩のリスクを最小化します。

3. Slack EKM(Enterprise Key Management)

最上位プランでは、暗号鍵を自社で管理できるEKM機能が提供されます。これにより、万が一Slack側のサーバーに問題が発生した場合でも、自社のデータへのアクセスを即座に遮断・保護することが可能です。


【インサイト】組織規模別の推奨セキュリティ設定マトリックス

組織規模 / 対象ペルソナ推奨される必須セキュリティ設定期待される安全性と運用上のメリット
小規模・スタートアップ (若手クリエイター中心)全員の二段階認証(2FA)義務化個人のアカウント乗っ取りを防止し、最小限のコストで安全を確保
中堅・成長企業 (マネージャー層の管理強化)Google/Microsoft等とのSSO連携退職者のアクセス権限を即座に一括停止し、情報漏洩を未然に防ぐ
大企業・金融/公共機関 (厳密なコンプライアンス)Slack EKM 導入・監査ログの監視データへのアクセス権を自社で完全掌握し、高度な法的要件をクリア

専門家の視点(Expert Quote)

「Salesforceグループの傘下に入ったことで、Slackのセキュリティ水準はエンタープライズ(大企業)基準へと完全に引き上げられました。現在では、社内コミュニケーションツールとしてだけでなく、顧客データと安全に連携する『デジタル本社』のインフラとして機能しています。」


Slackをより安全に!二段階認証(2FA)の設定手順

個人のアカウントを不正アクセスから守るため、最も基本的かつ効果的な「二段階認証」の設定手順を紹介します。

  1. プロフィール設定を開く: Slack画面左下の自分のアイコン(またはワークスペース名)をクリックし、「プロファイル」を選択します。
  2. アカウント設定に移動: 「アカウント設定」をクリックし、ブラウザで専用のセキュリティ設定画面を開きます。
  3. 二段階認証を有効化: セキュリティ項目内の「二段階認証(2FA)」の設定ボタンをクリックし、パスワードを入力して進みます。
  4. 認証アプリを連携: Google Authenticatorなどの認証アプリで画面上のQRコードを読み取り、発行された6桁のコードを入力して設定を完了します。

Slackに関するよくある質問(FAQ)

Q. Slackのデータ(サーバー)はどこの国に保存されていますか?

デフォルトでは米国のサーバーに保存されますが、「データレジデンシー機能(有料プラン)」を利用することで、日本のサーバー(東京リージョン)を指定してデータを保存・管理することが可能です。国内法務の要件が厳しい企業でも安心して導入できます。

Q. 退職した社員がSlackの過去データにアクセスできないようにするには?

ワークスペースの管理者が、対象者のアカウントを「解除(ディアクティベート)」するだけで即座にアクセス権を剥奪できます。SSO(シングルサインオン)を導入している企業であれば、大元の社員アカウントを停止するだけでSlackへのログインも自動的に遮断されます。

Q. 無料版のSlackでもセキュリティは安全ですか?

はい、通信の暗号化やデータ保護の基本水準は有料版と同じエンタープライズレベルのインフラ基盤で保護されているため安全です。ただし、監査ログの取得やSSO連携、データレジデンシーなどの高度な管理機能を利用するには有料プランが必要となります。


まとめ

Slackは、米国Salesforce傘下の企業が運営する、世界最高水準のセキュリティを誇るビジネスコミュニケーションツールです。多要素認証やSSO連携などの機能を適切に設定することで、若手社員のスムーズな利用体験と、マネージャー層が求める厳格な情報管理を両立させることができます。

By Slerk