山口市上小鯖にある「鰐鳴八幡宮」。ちょっと変わった名前の神社ですが、そこには興味深い歴史が隠されています。今回は、鰐鳴八幡宮の魅力と見どころを、歴史を掘り下げてご紹介します。

鰐鳴八幡宮ってどんな神社?

鰐鳴八幡宮は、平安時代中期に創建された歴史ある神社です。地元では「小鯖八幡宮」とも呼ばれています。境内には、本殿や拝殿などの歴史的建造物があり、静寂な雰囲気が漂っています。

鰐鳴八幡宮の歴史を紐解く

  • 創建の由来: 平安時代中期、京都の石清水八幡宮から豊前国(現在の大分県)宇佐八幡宮へ神霊が勧請されました。その時、宇佐八幡宮の神職が神霊を奉じてこの地に至り、創建したのが始まりと伝えられています。
  • 社名の由来: 大分県の宇佐八幡宮から神霊を勧請する際、神様を慕って一匹の鰐が宇佐からついてきました。そして、山口の鰐石という場所に上陸した時、神様との別れを惜しんで鳴いたことから、「鰐鳴八幡宮」と呼ばれるようになったと伝えられています。
  • 鰐石の伝説: 鰐が上陸したとされる「鰐石」は、かつてこの地が海の近くであったことを示すものとも考えられています。
  • 大内氏との関係: 戦国時代には、大内氏の崇敬を受け、社領の寄進や社殿の造営が行われました。
  • 江戸時代: 毛利氏、そして長州藩の庇護を受け、現在に至るまで地域の人々に大切に守られてきました。

鰐鳴八幡宮の見どころ

1. 歴史を感じる本殿・拝殿

山口県指定文化財に指定されている本殿と拝殿は、歴史を感じさせる風格のある佇まいです。

2. 美しい桜並木

約150mの参道には、桜の木が植えられています。春には満開の桜が咲き乱れ、美しい桜のトンネルとなります。

3. 秋の彼岸花

秋には、参道に彼岸花が咲き誇ります。赤い彼岸花と緑のコントラストが美しく、訪れる人々の目を楽しませます。

よくある質問

Q. 拝観時間は?

A. 境内はいつでも自由にお参りできます。

Q. 拝観料は必要ですか?

A. いいえ、無料です。

Q. 駐車場はありますか?

A. はい、無料の駐車場があります。

Q. 御朱印はいただけますか?

A. はい、いただけます。社務所で受け付けています。

基本情報

項目内容
名称鰐鳴八幡宮
住所〒753-0213 山口県山口市上小鯖583
アクセスJR山口線「山口駅」から車で約30分
駐車場あり

まとめ

鰐鳴八幡宮は、珍しい名前の由来や、歴史的な建造物、美しい自然など、見どころがたくさんあります。山口市を訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてください。