山口県柳井市にある「白壁の町並み」は、江戸時代の面影を色濃く残す、歴史情緒あふれる街並みです。約200mにわたって続く白壁の商家は、まるでタイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された、柳井の観光名所を散策してみませんか?

白壁の町並みの魅力

  • 江戸時代の商家が軒を連ねる: 白壁の町並みには、江戸時代中期から明治時代初期にかけて建てられた商家が、今もなお現役で活躍しています。白壁と黒瓦のコントラストが美しく、格子窓や軒先の看板など、当時の建築様式をそのまま残しています。商家の中には、 昔ながらの商店や、おしゃれなカフェ、ギャラリーなど があり、散策しながら楽しむことができます。
  • 柳井縞の店先: 柳井は、「柳井縞」と呼ばれる木綿織物の産地としても知られています。白壁の町並みには、柳井縞を扱う店がいくつかあり、色鮮やかな縞模様の織物 は、江戸時代から庶民の衣服として親しまれてきました。 お土産にもおすすめです。 「柳井縞工房」 では、 柳井縞の歴史や製造工程 を学ぶことができます。
  • 金魚ちょうちん: 柳井の夏の風物詩「金魚ちょうちん」。赤い提灯に白い壁が映え、華やかな雰囲気を醸し出します。毎年8月には、「柳井金魚ちょうちん祭り」が開催され、約4,000個の金魚ちょうちんが街を彩ります。 金魚ちょうちんは、柳井藩主が参勤交代の際に持ち帰ったのが始まり と言われています。 「金魚ちょうちん工房」 では、 金魚ちょうちん作り体験 をすることができます。
  • 歴史を感じる街歩き: 白壁の町並みには、「国森家住宅」や「甘露醤油資料館」など、歴史的な建造物が点在しています。当時の暮らしぶりを垣間見ることができる資料館もあり、歴史好きにもおすすめです。 「国森家住宅」 は、 江戸時代後期の豪商の屋敷 で、 当時の生活様式 を知ることができます。 「甘露醤油資料館」 では、 柳井の醤油の歴史 を学ぶことができます。

白壁の町並みの歴史

柳井は、 室町時代 から瀬戸内海交易の拠点として栄え、 16世紀末 には 毛利氏 の支配下に入りました。 17世紀初頭 には、 岩国藩 の領地となり、 商業都市 として発展しました。

白壁の町並みは、 江戸時代中期 に、大火をきっかけに防火対策として白壁で統一されたと言われています。

18世紀後半 には、 北前船 の寄港地となり、 最盛期 を迎えました。 しかし、明治時代以降 は、 鉄道の開通 などにより、 港町としての役割は衰退 していきました。

それでも、白壁の町並みは、 当時の面影 をそのまま残し、 現在 では、 国の重要伝統的建造物群保存地区 として、 多くの人々 に愛されています。

白壁の町並み 基本情報

項目情報
名称白壁の町並み
住所山口県柳井市柳井
アクセスJR柳井駅から徒歩約5分
山陽自動車道玖珂ICから約20分
駐車場あり

まとめ

柳井白壁の町並みは、江戸時代の面影を残す、歴史情緒あふれる街並みです。美しい白壁の商家や、柳井縞、金魚ちょうちん、歴史的な建造物など、見どころ満載です。ぜひ、柳井を訪れて、タイムスリップしたかのような体験をしてみてください。