ギャラリー
はじめに知っておくべき事
1950年代に誕生したこのオールドレンズ ライカ エルマー 50mm f2.8は決して過去の遺物ではなく、現代でも素晴らしいパフォーマンスを発揮する歴戦の老兵です。
夜間ではズミクロンに劣りますがそれは貴方自身より巨大なプリントをした場合に限ります。実際にはほぼ変わりません。
またエルマーのレンズ構成はテッサー 型のため、モノコーティングでも十分な逆光耐性を備えています。
そのため、ライカのオールドレンズに興味のある方にはまずこのエルマー50mm f2.8を強くお勧めします。
歴史
1924-1925:Leitz Anastigmatおよび Leitz Elmax 5cm f / 3.5
エルマーの先祖であるアナスチグマートはレンズ設計者マックス・ベレク博士によって設計されました。
レンズ構成は3つのグループに5つの要素があります。
数ヶ月後、デザインをわずかに変更して、名前はエルマックスに変更されました。
これらのレンズは非常に高価なため貴方が宝くじに当たって投資を考える際に購入を検討することが出来ます。
1925-1961:Leitz Elmer 5cm f / 3.5
オリジナルのライカf / 3.5 50mm エルマーは何十年にもわたって製造されました。
現代では考えられないロングセラーですが、これには理由があります。
レンズ構成は3つのグループに4つの要素がありました。そう、テッサー 型です。
テッサー 型はレンズ構成がシンプルなため、レンズコーティングされていなくても素晴らしいパフォーマンスを発揮します。
この時代ではPhotoshopのようなツールは存在しませんでしたので、これは重要なことでした。
そのため発売当初は世界で最も先進的な50mmレンズでした。
またライカで最も売れたレンズです。ライカは、1929年から1957年までの最も人気のある時期に、約40万個を製造しました。
1953年にライカ神話の主役であるライカ50mmf / 2 SUMMICRONが発売され、1960年にライカ50mm f / 1.4 SUMMILUX超高速レンズが発売され、ライカf / 3.5 50mm エルマーは人気がなくなりました。
1957-1974:ライカエルマー50mm f2.8
ライカはデザイン変更と一段レンズを明るくしてこの50mm f /2.8ライカ エルマーを販売しました。
この素晴らしいレンズは、当時のライカユーザーに人気がありませんでした。
多くのライカユーザーはよりシャープなf / 2 SUMMICRONを購入し、当時非常に感度が低かったカラーフィルム使用のために、f / 1.4SUMMILUXを購入しました。
現代のISO(感度)が変更できるデジタルカメラとは違い、フィルムカメラは増感をしない限りISOは固定でした。
そのためできる限り明るいレンズは正義でした。結果としてこのレンズは、ライカにとって短命であるわずか17年後に、興味の欠如から消滅しました。
1994-2007:ライカエルマー-M 50mm f / 2.8
ライカは収益を上げるためにこのf / 2.8レンズを再設計し、1994年にM6Jのキットの一部としてのみ販売しました。
ライカは1996年からレンズを単体販売し、2007年まで販売しました。
1994-2007 ELMAR-Mは、ここでレビューしている元のf /2.8レンズとは異なる光学設計です。
素晴らしいパフォーマンスを発揮すると思いますが、実際のところは貴方自身より巨大なプリントをした場合のみにその違いは現れます。
スペック
名前
Leica Elmar 50mm f2.8 M-mount 1st
※M-mount 1stは俗称で正式名はLeica Elmar 50mm f2.8です。
日本語読み | 意味 | |
Leica | ライカ | レンズメーカ名 |
Elmar | エルマー | レンズ名 |
50mm | 〃 | 焦点距離 |
f2.8 | 〃 | レンズの明るさ |
M-mount | エムマウント | レンズマウント名 |
1st | ファースト | 第一世代 |
レンズ構成及びレンズコーティング
3つのグループの4つの要素。テッサー型とも呼ばれます。
シングルコート。
最短焦点距離
1メートル
歪曲
目に見える歪曲はありません。
当時は歪曲補正はほぼ不可能でしたので、歪曲しないように設計されています。
これは、歪曲補正による画質の劣化がないという大きなメリットが期待できます。
周辺減光
目に見える周辺減光はありません。
これは、周辺減光補正による画質の劣化がないという大きなメリットが期待できます。
レンズシャープネス
この歴戦の老兵は適切なメンテナンスを受けている限り貴方のデジタルレンズと同じくらいシャープネスです。
私の確認した限りでは、数キロ先にある建物のロゴすら認識できました。
これは貴方自身より巨大なプリントをしても何ら問題ないことを意味します。
実のところ、適切に扱えば100年前のオールドレンズでさえシャープに写ります。
シャープネス欠如の最大の問題は貴方自身です。
最後に
このLeica Elmar 50mm f2.8 M-mount 1stは決して過去の遺物ではなく、現代でも素晴らしいパフォーマンスを発揮する歴戦の老兵です。
適切に扱えば現代最高峰の35mmカメラレンズであるアポズミクロンと同じくらいシャープネスです。
このレンズは20世紀を代表する写真家のアンリ・カルティエ=ブレッソンも愛用していました。
そのため貴方にも適しています。強くお勧めします。