幕末の元治元年(1864)、英、仏、蘭、米国の4ヶ国連合艦隊が下関を砲撃した「下関戦争」の際、英国指揮艦ユーリアラス号に通訳として乗り込んでいたアーネスト・サトウは、後に英国駐日公使となり、下関に領事館が必要なことを報告し、明治34年(1901)に全国で三番目の英国領事館が開設されました。
 外交、交通、経済の拠点として栄えた下関の歴史を伝える、赤レンガづくりのこの建物はわが国に現存する最古の領事館建築で、明治39年(1906)に建てられ、設計者は長崎の英国領事館の建築を担当した、ウイリアム・コーワンと言われています。
 レンガも全て母国から運ばせ、アールヌーヴォー調のマントルピースやタイルが、当時の領事の暮らしぶりがしのばれます。(国指定重要文化財)
 現在は市民ギャラリーとしても利用されています。
  

アクセス情報

住所〒750-0005 山口県下関市唐戸町4−11
TEL083-235-1906
交通JR下関駅からバス7分「唐戸」下車、徒歩すぐ

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